仏壇

仏壇を購入する際に悩みとして多くあげられるのが、費用、設置場所、後継者問題があり様々な事情が各家庭にあると思います。

祖父母や親戚の家に仏壇がある家もあれば、自宅に仏壇がある家もあるでしょうしもしかすると、仏壇に触れたこともなく、作法もよく分からない、という方のいるのではないでしょうか。

特に初めて仏壇を購入する方には分からないことばかりかと思います。

特に今は住宅が洋風なデザインになっているので、和室や仏間がない住宅も増えており住宅事情によっては仏檀のサイズやデザインなどの悩みも増えてきています。

仏壇は一生に一度の買い物ですので、失敗しない仏壇の選び方を一緒に確認していきましょう。

仏壇の基本を押さえて購入に備える

仏壇とは小さなお寺を模したものを指し、自宅で毎日故人に手を合わせられるように設置するものです。

仏壇に必要な仏具など
・位牌(過去帳):宗派により位牌ではなく台帳に故人の戒名などを書くものが過去帳
・花立と灯篭  :花瓶とあかりもの
・燭台と香炉  :ろうそく立てとお線香立て
・仏 飯 器  :故人にお供えするご飯やお水用の器 
・お鈴と木魚  :木魚は宗派によって異なる
・本   尊  :宗派により飾る仏様が変わる。掛け軸や仏像がある

宗派によって本尊の違いや用意をするものは少し変わりますが、共通で準備をするものはほぼ同じといってよいでしょう。

宗派が決まっている方は菩提寺や宗派の教えに従い、仏壇を準備します。

初めて仏壇を用意する方は、仏壇店に相談すれば宗派に合ったものを教えてくれます。

無宗教の方でも必要なものを案内してくれますので、購入前の前に何店舗か比較をすると良いでしょう。

仏壇に必要な本尊とは?

仏教を信仰する仏壇には必ず本尊が必要になります。
本尊は掛け軸型や仏像型などがありますが、簡単に宗派と本尊の違いをご紹介します。

仏教な主な13宗派の本尊の違い

宗派 本尊
黄檗宗(おうばくしゅう) 釈迦如来
華厳宗(けごんしゅう) 盧舎那仏
時宗(じしゅう) 阿弥陀如来
浄土宗(じょうどしゅう) 阿弥陀如来
浄土真宗(じょうどしんしゅう) 阿弥陀如来
真言宗(しんごんしゅう) 大日如来
曹洞宗(そうとうしゅう) 釈迦如来
天台宗(てんだいしゅう) 釈迦如来
日蓮宗(にちれんしゅう) 十界曼荼羅・釈迦牟尼仏
法相宗(ほっそうしゅう) 薬師如来・釈迦如来
融通念仏宗(ゆうずうねんぶつしゅう) 十一尊得如来
律宗(りっしゅう) 盧舎那仏
臨済宗(りんざいしゅう) 釈迦如来

この13宗派の他にも細かく宗派は分かれていますが、さらに派生した宗派を合わせると50以上の宗派があるので、主な13宗派を五十音順で紹介しました。

この様に仏教といっても細かく宗派が分かれていて、仏教は全部同じと思っている方が多いのですが、同じような名前の宗派や信仰している本尊が同じ仏様でも、仏教に対する考え方や信仰は全く違います。

厳しいお寺もありますので、習慣やルールを確認してから仏壇、仏具の用意をしましょう。

多様化するデザインと宗教にとらわれない仏檀

近年では仏壇の大きさやデザイン、価格帯もたくさんあります。

皆さんの仏壇のイメージはどういったものでしょうか?

仏壇というと和室の仏間にあって、床から天井まで高さがあり材木が黒っぽくて暗いイメージや、金色のとても豪華な見た目の仏壇を想像する方が多いのではないでしょうか。

確かに昭和から以前の時代は、お墓と同様に仏壇も大きくて装飾が立派なことがステータスの1つだった時代もありました。

しかし、現代では新しく仏壇を購入する際に、大きくて立派ということを仏壇に求める人は少なくなっています。

むしろ、和室が少なくなってきている現在の住宅事情からも、昔ながらの仏壇ではなく家具屋とコラボしたデザイン性の高い仏壇、リビングに設置できるようなコンパクトタイプの仏壇も主流となってきています。

昔から信仰心を大切に、先祖を大切にしないとバチがあたるといわれているように、日本人には故人を敬う気持ちは深く根付いています。

ですから現代でも故人を敬う気持ちに変わりはありませんが、核家族、無宗教が広がっていく中で先祖を大切にする気持ちというよりも、仏壇の存在は家族を敬い供養していきたいというような風習に代わってきています。

時代が変わっていく中で、今までの伝統を守ることが全てではありません。

自分達が引き継げる無理のない範囲で、後継するものはしていくことが大切なのです。

仏壇は大きさや見栄や金額、宗教的なものではなく、いつでも身近にある家族の心のよりどころとなってきているのです。

最近では葬儀フェアに仏壇の展示会、ショッピングモールに仏具店が入っているなど、意外なところではコストコでも仏壇フェアを開催していることもありますので、比較的お店にも入りやすく、見学もしやすいと思います。

仏壇の粗悪品に要注意

最近ではインターネットでも仏壇を販売しています。

実店舗が存在する仏壇店でしたら購入にも問題はないのですが、インターネット上だけの格安店舗ですと、粗悪品を購入させられてします可能性があます。

そもそも仏壇というものは、黒檀や紫檀といわれる唐木などのしっかり材木でできており数十年~百年以上続けるものです。

粗悪品の仏壇は見た目こそは黒檀や紫檀のような風合いですが、実物はベニヤ板や普通の木材に唐木柄のプリントを施したものがほとんどです。

粗悪品の仏壇のような、薄くてきちんとした加工が施されていない仏壇にお線香を焚いたりすると、お仏壇そのものが歪んでしまい最悪の場合火事になることもあります。

安い価格の仏壇の全てが粗悪品というわけではありませんが、実店舗が存在しない

インターネット販売だけを行っている仏壇店や、仏壇の大きさやセット内容が他店に比べて大幅に安い場合は注意が必要です。

仏壇とメモリアルコーナーの違いとは

仏壇とメモリアルコーナーの役割は同じで、故人を敬い供養するために設置するものです。

仏壇とメモリアルコーナーの大きな違いは宗教的要素があるかどうかということです。

最近の仏壇事情では仏壇、仏壇とメモリアルコーナーの中間、メモリアルコーナーという3種類の定義に分かれています。

仏壇とメモリアルコーナーの中間

無宗教でお葬式をして、仏壇の仏具も本格的に揃えず、自分たち家族が手を合わせるための簡易的な仏壇がメモリアルコーナーとの中間に位置します。

お葬式の時は無宗教と考えて済ませてしまったけれど、やはりお経をもらって供養しないのは気になるということで、後々にお坊さんを呼んでお経を頂きたいとうことがあります。

この場合、無宗教でお葬式をしているので、戒名が無く俗名(生前の名前)で位牌を作ることがほとんどなので、無宗教でも供養したい場合はいわゆる派遣僧侶を呼んで回忌法要の時にだけ自宅で供養をしてもらいます。

本格的に仏具を揃える必要はありませんが、香炉やろうそく立てお鈴など最低限の仏具は必要になります。

これが、仏壇とメモリアルコーナーの中間で宗教的な部分が一部混在している状況です。

メモリアルコーナー

メモリアルコーナーは完全に宗教的要素をなくした『想い出コーナー』になります。

小さい箱型をしたメモリアルコーナーもあれば、ガラスや石でできたオブジェのようなメモリアルコーナーもあります。

ガラス製のメモリアル製品は故人の名前やメッセージを彫刻することもできます。

また、小箱型のメモリアルで少し仏壇要素を取り入れたい方は、俗名の位牌を作る際に唐木の木製位牌ではなく、クリスタルで出来た位牌もあります。

クリスタル位牌は3D彫刻で名前を刻むことができ、好きな絵柄を彫刻することもできます。

クリスタル位牌は洋間にも違和感なく位牌を置くことができます。

分骨をしてもらい手元供養をする

メモリアルコーナーの活用方法の1つとして、手元供養というものがあります。

手元供養というのは、仏壇の代用としてのメモリアルコーナーではなく本格的な仏壇は別の兄弟姉妹の家にあるので、遺骨を少し分骨してもらい遺影写真と一緒に自分のためのメモリアルコーナーとして自宅に飾り、供養をすることです。

分骨具も手のひらサイズで洋風のカメオ柄や和風モダンデザインや香水瓶型などもあります。

仏壇は兄弟姉妹宅にあるから、毎日手を合わせることが出来なくて寂しいと感じる方は多いですが、仏壇が無いのでどうにもできないという悩みも聞こえます。

分骨をして手元供養をすることやメモリアルコーナーの存在は、子供にとっても終活を前向きに捉える良い機会にもなります。

たくさんのデザインの分骨具がありますので、家族と一緒に終活で選んでみてはいかがでしょうか。

仏壇は和室や仏間でなければ設置できない?

最近では仏壇も仏具も多彩な色やデザインがあります。

今までの仏壇のイメージは大きくて黒くて暗いか、金色の派手なもので仏具のイメージは大体がお鈴と同じ色でいわゆる鈴色や銅色がほとんどでした。

しかし、現在はおしゃれな家具のような仏壇や、仏具もシルバーピンク、ワインレッド、グリーンなど色も鮮やかで、透かし彫りのデザインや、クリスタル製、九谷焼などの陶器のおしゃれな仏具もたくさんあります。

和室や仏間でなければ設置が難しいと思われている仏壇ですが、現代の住宅事情に合わせて仏壇も進化をしています。

リビングでも寝室でも自分が供養しやすい場所に設置をするのが故人のためにもなります。

仏壇を設置するにあたって、一点だけ注意するべきことがあります。

それは、エアコンなどの冷暖房機の風が直接当たらない場所に仏壇を設置することです。

冷暖房の風は長年当てていると仏壇の劣化にもなりますし、万が一ろうそくやお線香に火が付いたままですと火事になる恐れがあるので、注意しましょう。

終活で好みの仏壇を見つける!費用の目安とは

仏壇もお墓と同じように大きさや装飾によって金額は大きく変わります。

ほとんどの仏壇が必要最低限の仏具とセット販売されていますが、仏壇と仏具をそれぞれ選んで購入することもできます。

主な仏壇(床から天井までの大きさの仏壇とタンスなどにおける上置きタイプがある)
1.金仏壇   塗仏壇とも言われ、漆塗の外観に中を金箔で装飾した仏壇    
2.唐木仏壇  黒檀や紫檀などの唐木を使い、木の光沢が美しい落ち着いた雰囲気の仏壇
3.家具調仏壇 タンスのような見た目をしており、デザインや材質が豊富な現代風仏壇
4.ミニ仏壇  最小で幅30cmほどのスペースにおけるBOX型仏壇がある
5.メモリアル 陶器やガラス製でプレートや置物に写真を飾ったりすることができます

金仏壇

金仏壇は大きさも値段に比例しますが、中に装飾されている金箔の純度によっても価格は大きく変わります。上置き仏壇のサイズで100,000円ほどします。
仏壇が大きければ大きいほど、価格は高くなり600万円する仏壇も販売されています。

唐木仏壇

唐木仏壇は上置き仏壇のサイズで50,000円ほど、大きな仏壇でも200万円ほどで販売されています。

家具調仏壇

家具調仏壇はデザイン性の高さから、上置き仏壇のサイズで50,000円~100,000円ほどと価格の幅が広く、ミニサイズの仏壇でも家具調デザインの仏壇になると200,000円以上する仏壇もあります。最近では、洋室にデザインが合うことから家具調仏壇はとても人気です。

ミニ仏壇

ミニサイズ仏壇は最低限の仏具を揃えて、住宅事情関係なくどこにでも置けるサイズのとても小さな仏壇です、価格はデザインにもよりますが10,000円以下で購入できます。

メモリアル

メモリアルは分骨をした際に遺骨を安置することや、遺影写真を飾る想い出コーナーとして自分の中で故人を偲ぶために飾ることを目的とした小さなデザイン棚のようなものです。メモリアルは仏壇や棚のようなタイプだけではなく、故人の好きだった洋服をテディベアに加工するサービスや、石に写真を転写して飾るといったサービスも販売されています。

メモリアルに関しては手作りでもできますし、簡易的なものですと数千円で購入することができます。

仏具も材質、やデザインと仏壇に見合った大きさがありますので価格もピンキリですが、ミニ仏壇に揃えるようなとても小さくシンプルな仏具セットですと5,000円程で販売されています。

デザインを好みに合わせて1つずつ購入することもできますが、2000円程~数万円するものまであるので、仏具だけでもこだわれば100,000円以上かかります。

宗派によっては決まった仏壇のデザインを購入しなければいけない場合もありますので、まずはどのようなデザインの仏壇を選択できるのか調べておきましょう。

そしてやはり怖いのは安価で粗悪な仏壇です。

インターネットやチラシだけで仏壇を購入するのはとても危険です。

実店舗がある有名店でしたらインターネットでも安心して購入できますが、中には安い木材を使用した粗悪品を扱っているお店もあります。

仏壇仏具を購入する前に必ず店舗で実物の商品を見ることをお勧めします。

位牌を作成するタイミングと必要性とは

仏具の中でも中心になるのが位牌の存在です。意外と知られていないのが位牌を作成するのには戒名は絶対に必要ではないということです。

戒名が無ければ位牌を作成してはいけないということはありません。生前のお名前である俗名でも位牌は作成可能です。

仏教を信仰していて位牌を作成するには仏教を信仰している人は、四十九日の法要の際に必ず位牌が必要になります。
葬儀社や菩提寺によっては、お葬式の際に位牌を作る手配をしてくれる場合もあります。

お葬式の時や事前にお寺に挨拶する際に位牌の手配をしてもらうのが、一番簡単で早い方法です。

位牌の作成の際に文字の間違いは絶対あってはなりません。

特に戒名の場合は常用外の漢字や異体字が入ることが多いので、依頼主と作成確が取れないと先の工程に進めないため、位牌の作成にさらに時間がかかります。

葬儀が終わるといろいろな手続きに追われてしまいます。

位牌の作成は依頼から2週間はかかるので、早めに手配をしないと四十九日に間に合わなくなってしまうので十分に注意をしましょう。

無宗教で位牌を作成する意味とは?

無宗教だから位牌はいらないという考えの方もいれば、宗教観は別として手を合わせるものが欲しいということから、無宗教関係なく位牌を作成する方もいます。

四十九日の法要をする予定が無ければ、急いで位牌を作成する必要はありません。

無宗教だから、シングルやおひとり様で先に守る人がいないなどという思いから、絶対に位牌はいらないということではなく、気持ちのよりどころとしていつか位牌が必要なのであれば、位牌はいつでも作成可能ですので気が向いたら仏具店に相談してみてください。

仏壇と一緒に進化してきた位牌の多様性

最近では位牌のデザインも豊富で、かわいらしい丸みを帯びたデザインが凝ったものから、クリスタル製や竹素材の位牌もあります。

特にクリスタルの位牌は3Dのレーザー彫刻がしてあるので、経年劣化で文字が消えたりする心配もありません。

全部がクリスタルで透明なのでお手入れも簡単ですし、昔ながらの仏壇を購入することが少ない無宗教の俗名で位牌を作成する方に人気です。

仏教を信仰している方も、昔と違って住宅事情や仏壇の大きさの事情もありますので、近年ではあまり大きな位牌を作る人は少なくなってきています。

仏壇は和風でも位牌をクリスタルで作成する方もいますし、仏壇に合わせてモダンなデザインを選ぶ方もたくさんいます。

昔ながらの位牌はシンプルで木に文字が彫ってあるといった武骨なものでしたが現在の位牌は土台に花柄が描かれていたり、彫刻が施してあったりと様々です。

位牌も仏壇と同様に時代に合わせて進化をしています。伝統だけにとらわれず毎日手を合わせたくなる仏壇というものを目指すのもとても良い事です。

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