コロナをきっかけに終活を始めたい、コロナのせいで終活が進まない、コロナ禍での葬儀や法要が心配・・・など、新型コロナウイルスの影響を受けている方もいるのではないでしょうか?

2019年12月末に中国武漢で発生した新型コロナウイルスは、世界中に感染が拡大し、多くの犠牲者を出しています。

そして、日本では2020年4月に「緊急事態宣言」が発令される事態となりました。

このように、コロナは人々の生死だけでなく、ライフスタイルについても大きな影響をあたえています。

ここでは、終活におけるコロナの影響と対策、エンディングノートの活用法、コロナ禍の葬儀・法要について解説します。

終活もコロナによって変化?世界と人々にあたえた影響

2019年12月末に中国の湖北省武漢市で発生した「新型コロナウイルス」は、世界中に感染が広まり、多くの犠牲者を出しています。

日本でも新型コロナウイルスの感染者・死者が増加し、2020年4月には国内で「緊急事態宣言」が発令されました。緊急事態宣言は同年5月に解除されましたが、依然として、新型コロナウイルスによる脅威は失われていません。

新型コロナウイルスについては不明な点が多く、抗ウイルス薬もまだありません。(※2020年6月時点の情報)

そして、新型コロナウイルスによる世界の感染者数は1,000万人を超えており、死者数は50万人に上っています。

新型コロナウイルスによる影響は、人々の生死だけでなく、ライフスタイルにも及んでいます。

感染症予防の実施、不要不急の外出の自粛、「3つの蜜」を避ける、リモートワークの導入など、コロナ禍によって私たちのライフスタイルは大きく変化しました。

そして、ライフスタイルだけでなく、人々の行動や考え方も変化しつつあります。

コロナをきっかけに「終活」を始めたい人、コロナのせいで「終活」が進まない人、コロナ禍での葬儀や法要が心配な人・・・など、新型コロナウイルスによる影響はさまざまです。

ご自身の状況と照らし合わせて、終活における新型コロナウイルスの影響について一緒に考えてみましょう。

ここでは最初に、終活におけるコロナの影響について解説します。

コロナをきっかけに終活を始めたい人!自分事としての「死」

新型コロナウイルスでは、老若男女問わず、多くの人が犠牲になっています。

新型コロナウイルスの死亡率は、高齢になるほど高くなるといわれていますが、基礎疾患などによって若齢でも亡くなることがあります。

実際に、新型コロナウイルスでは、106歳という高齢で回復した方もいれば、成人に満たない子どもが命を落としてしまうケースがあります。

新型コロナウイルスについてはまだ不明な点が多く、感染して重症化する人もいれば、無症状の人もいます。

日本における新型コロナウイルスの感染者数は約1.8万人が確認されており、そのうちで回復者数は約1.6万人、死亡者数は約950人となっています。(※2020年6月時点の情報)

このように、現時点では、新型コロナウイルスは誰にでも感染する可能性があり、自分だけでなく、家族や友人も新型コロナウイルスに感染する恐れがあります。

そして、新型コロナウイルスをきかっけに、「死」を身近なこと、「自分事」としてとらえるようになった方が増えています。

コロナ時代、いざというときのために「終活」を始めたい・・・そのように考える方は、新型コロナウイルスをきかっけに終活を検討してみましょう。

コロナのせいで終活が進まない人!できることから工夫をして

すでに終活を始めている方の中には、新型コロナウイルスのせいで終活がスムーズに進められないことがあります。

納骨堂やお墓などを見学したい、終活セミナーやイベントに参加したい、家族や友人と思い出旅行に出かけたい・・・という場合でも、新型コロナウイルスの脅威によって実現できないケースがあります。

新型コロナウイルスの騒動で終活が進まないというときは、終活の方法を工夫しましょう。

たとえば、エンディングノートを書いたり、生前整理(身辺整理)をしたり、納骨堂やお墓などの資料を集めたりするなどして、新型コロナウイルスの影響が少ないことから終活に取り組んでみてはいかがでしょうか?

最近は、納骨堂やお墓の見学、終活セミナーなどを「オンライン」で実施しているところもあります。オンラインの見学やセミナーであれば、インターネットを通じて、自宅でも安心して終活ができますよね。

また、終活に関するWEBサイトやブログを閲覧したり、介護や葬儀・お墓などの情報を収集したりすることも終活の一環になります。

新型コロナウイルスによる影響は大きいですが、我が家にいながらでも、終活としてできることはたくさんありますので、工夫しながら終活を進めていきましょう。

コロナ禍での葬儀や法要が心配な人!感染予防を実施して判断を

新型コロナウイルスの影響で、葬儀や法要などが心配な方もいるのではないでしょうか?

新型コロナウイルスの集団感染を防ぐために、総理大臣官邸・厚生労働省では「3つの蜜」を避けることを掲げています。

【3つの蜜】・・・「密閉」「密集」「密接」のこと

新型コロナウイルスは、一般的に「飛沫感染」と「接触感染」によって広まります。そのため、「3つの蜜」を避けることはとても重要になります。

ですが、葬儀や法要などでは多くの人が集まり、「3つの蜜」が発生しやすい場になります。

そして、新型コロナウイルスの脅威がまだ失われていない今、「3つの蜜」が発生しやすい葬儀や法要などを執りおこなったり、出席したりしてもよいのだろうか・・・と悩まれる方は少なくありません。

実際に、新型コロナウイルスの影響によって、葬儀や法要をキャンセルするケースが増えています。また、葬儀や法要の出席人数を減らすなどして、新型コロナウイルス対策をおこなっているケースもあります。

このように、新型コロナウイルスは、葬儀や法要などにも大きな影響を及ぼしています。

ですが、葬儀や法要などを執りおこなったり、出席したりしてはいけない・・・という法的な決まりはありません。

大切な故人を供養したいという気持ちは尊重されるべきですから、新型コロナウイルスの感染予防を実施しながら、お葬式や年忌法要などを営むことは可能です。

終活におけるコロナ対策!自分と家族のために感染予防の徹底を

これから終活を始めたい人も、すでに終活を始めている人も、新型コロナウイルスの対策は不可欠です。

ご自身とご家族のためにも、新型コロナウイルスの予防法を実施しましょう。

終活を始めたい理由として「家族に迷惑をかけたくない」という方は大勢いらっしゃいます。終活を安心・安全に進めるためにも、新型コロナウイルスの感染予防を徹底しましょう。

新型コロナウイルスの主な予防法は、以下のとおりです。

1. マスクを着用する
2. 手洗いを徹底する
3. 不要不急の外出の自粛
4. 「3つの蜜」を避ける
5. 健康管理をする

ここでは、終活におけるコロナの予防法を解説します。

《終活のコロナ予防法1》マスクを着用する!

新型コロナウイルスは、一般的に「飛沫感染」と「接触感染」によって感染します。

【飛沫感染】・・・感染者の飛沫(つば、せき、くしゃみ等)がウイルスと共に放出されて、それを他人が口や鼻などから吸い込んで感染すること

【接触感染】・・・感染者が自身の飛沫に触れた手でものに触るとウイルスが付着する。そして、ウイルスが付着したものに他人が手で触れ、その手が口や鼻に触れて粘膜から感染すること

マスクの着用は「咳エチケット」として、新型コロナウイルスの感染拡大防止に効果的です。

マスクを着用することで、飛沫感染による感染拡大のリスクをおさえることが可能になります。

新型コロナウイルスの流行とともにマスクの需要が高まり、一時的にマスクが入手困難になりましたが、現在は、薬局やスーパーなどで誰でもマスクが購入できるようになっています。

マスクの着用は、自分が感染しないようにするだけでなく、他人に感染させないようにするという役割もあります。

新型コロナウイルスの感染拡大が心配される今日、自分と周囲の人々のためにも、マスクの着用を心がけて終活に取り組みましょう。

《終活のコロナ予防法2》手洗いを徹底する!

毎日の徹底した手洗いは、新型コロナウイルスの予防法として効果的です。

ウイルスが付着したものに手が触れて、その手で口や鼻に触れると粘膜から感染する可能性があります。(※接触感染)

ウイルスは流水だけでも流すことができますし、石鹸による手洗いはウイルスの膜を壊すことができるので更に効果的です。

手洗いをするときは、指の間や手首なども含めて、隅々までしっかりと洗いましょう。

また、流水や石鹸などで手洗いができない場合では、手指消毒用アルコールの活用もおすすめです。

手指消毒用アルコールを使用すると、新型コロナウイルスの膜を壊して、感染のリスクをおさえることができます。そのため、手洗いをしたあとで、手指消毒用アルコールを使うこともおすすめです。

終活のために外出したり、人と会ったりするときは、ウイルスの感染予防として手洗いを心がけましょう。

《終活のコロナ予防法3》不要不急の外出の自粛!

新型コロナウイルスは、動物やヒトの間で広く感染するウイルスです。

ですが、新型コロナウイルスに感染しても、無症状で本人が自覚していないケースがあります。

そして、新型コロナウイルスは「発症前後の時期が最も感染力が高い」という海外の研究報告があります。

つまり、今は無症状でも、新型コロナウイルスの感染者はいつか発症する可能性があり、他人に感染させる恐れがあります。

外出すれば他人と接触する機会が増えますので、ウイルスを吸い込んだり、ウイルスが付着したものに触れる可能性も高くなります。

仕事や学業、日用品の買い物などで、どうしても外出しなければならないときは、マスクの着用や手洗いを徹底するなどして、新型コロナウイルスの感染予防に務めましょう。

そして、不要不急の外出は自粛するように心がけることが大切です。

介護施設、葬儀やお墓などの資料請求やお問い合わせは、電話やインターネットでもおこなえますので、なるべく外出しないように工夫しながら、終活に取り組んでみましょう。

《終活のコロナ予防法4》「3つの蜜」を避ける!

新型コロナウイルスの集団感染が発生した場には共通点があり、「密閉空間」「密集場所」「密着場面」という3つの条件が挙げられています。

これら「3つの蜜」があわさる場は、新型コロナウイルスの感染リスクが高くなると考えられています。

「3つの蜜」を避けるためには、室内の換気をする、社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)をとる、マスクを着用して咳エチケットを心がけるなどして、新型コロナウイルスの予防を徹底することが大切です。

特に、終活の一環として、介護施設や納骨堂・お墓などの見学会に行くときや、葬儀や法要、お別れ会などに出席するときは「3つの蜜」に注意しましょう。

《終活のコロナ予防法5》健康管理をする!

体調管理をおこなって免疫力を上げることも、新型コロナウイルスの予防法としておすすめです。

一般的に、免疫力が低下すると体調が崩れるだけでなく、ウイルスにも感染しやすくなるといわれています。

免疫力を上げるためにも、規則正しい生活習慣を身につけましょう!

栄養バランスのよい食事、良質の睡眠、適度な運動、ストレス解消などを心がけて、ウイルスに打ち勝つための体調管理をおこなうことが大切です。

終活におすすめ!コロナ時代にエンディングノートを活用

日本の緊急事態宣言は解除されましたが、依然として、新型コロナウイルスの脅威は去っていません。

新型コロナウイルスの時代に終活をおこなう場合は、エンディングノートを作成してみてはいかがでしょうか?

エンディングノートは「自分の気持ちや要望を伝えるためのノート」であり、メモのように手軽に書くことができます。そして、エンディングノートを作成しておけば、自分に何かあったとき、大切な情報を家族に伝えることができます。

これから終活を始める方も、すでに終活を始めている方も、便利なエンディングノートを活用しましょう。

ここでは、コロナ時代におけるエンディングノートの活用法を解説します。

コロナをきっかけに終活を始める人はエンディングノートの作成を

エンディングノートには「自分の老後や最期についての希望」を書くことができます。

たとえば、介護や医療、葬儀やお墓、遺品や遺産などについて自分の希望がある場合は、その旨をエンディングノートに記しておくと安心です。また、エンディングノートには、自分史や家族へのメッセージなども書くことができます。

エンディングノートに「必要な情報」が書いてあれば、自分に何かあったとき、エンディングノートが家族の助けになります。

新型コロナウイルスによって「死」が身近なものになりつつある今日、いざというときのために、ご自身のエンディングノートを作成してみてはいかがでしょうか?

コロナ前に終活でエンディングノートを作成済みの方は見直しを!

すでに終活に取り組んでいて、エンディングノートも作成済みだという方は、新型コロナウイルスをきっかけにエンディングノートを見直してみましょう。

新型コロナウイルスの発生前後では、仕事や暮らしが大きく変化している方も少なくありません。

新型コロナウイルスの騒動によって、家族と過ごす時間が増えたり、収入に影響が出たりするなどして、今までの価値観や人生観が変わっている方もいることでしょう。

そのため、コロナ前に作成したエンディングノートは、今の自分の考え方とは異なる、古い情報となっている可能性があります。

現在の気持ちや価値観を反映させるためにも、新型コロナウイルスをきかっけに、エンディングノートを見直してみましょう。

終活だけじゃない!コロナによる葬儀・法要などへの影響

新型コロナウイルスの影響によって、葬儀や法要などにも変化が現れています。

新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、葬儀や法要などを中止・キャンセルする方が増えています。

ですが、新型コロナウイルスの影響下にあっても、葬儀や法要などを営むことは可能です。

ここでは、コロナによる葬儀・法要などへの影響を解説します。

コロナの影響下でも葬儀・法要は可能!寺院や葬儀社などに相談を

葬儀や法要などは、新型コロナウイルスの感染防止を実施した上で、営むことが可能です。

葬儀のような「3つの蜜」が生じやすい場でも、規模を縮小したり、基本的な感染予防をおこなったりすることで対応できます。

火葬場や斎場、葬儀社、寺院などでは、新型コロナウイルスの感染防止を徹底した上で、葬儀や法要を執りおこなえるようにしています。

新型コロナウイルス時代に葬儀や法要を営むことが不安なときは、寺院や葬儀社などに相談してみましょう。

コロナで亡くなった場合でも葬儀は可能!骨葬や後日葬などもアリ

新型コロナウイルスで亡くなった場合については、「24時間以内に火葬しなければならない」「家族でもご遺体と対面できない」・・・など、さまざまな噂話があります。

ですが、新型コロナウイルスで亡くなった場合、「24時間以内の火葬が可能」であり、必ずしも24時間以内に火葬しなければならないわけではありません。

また、新型コロナウイルスで亡くなった場合でも、家族の希望でご遺体と対面することは可能であり、感染防止を徹底した上で、火葬前に家族がご遺体に触れることもできます。

葬儀に関しても、棺を開けることはできませんが、お坊さんや葬儀社の承諾があれば、お通夜やお葬式を執りおこなうことが可能です。

ただし、新型コロナウイルスの感染防止の観点から考えると、新型コロナウイルスで亡くなった方の葬儀を営むことは難しい現状ではあります。

通常の葬儀ができない場合、火葬したあとに、日をあらためて「骨葬」や「後日葬」などをおこなうケースもあります。

【骨葬】・・・遺骨の状態で葬儀をおこなうもの
【後日葬】・・・後日あらためて、お通夜や葬儀・告別式などをおこなうもの

骨葬や後日葬は費用がかかりますが、新型コロナウイルスが落ち着いた時期を選んで、故人を偲ぶことができます。

新型コロナウイルスの感染拡大が心配される今日、ご自身やご家族、出席者の身の安全を確保するためにも、「骨葬」や「後日葬」なども検討してみてはいかがでしょうか?

終活はコロナによって変化!自分と家族のために今から準備しましょう

この記事では、終活におけるコロナの影響について解説しました。いかがでしたでしょうか?

新型コロナウイルスによって、私たちのライフスタイルは大きく変化しました。そして、コロナ前は他人事だった「死」についても、自分事としてとらえるようになった方が増えています。

終活は「自分の最期を迎えるための準備活動」です。新型コロナウイルスによって「病気」や「死」が身近になった今だからこそ、終活はとても大事な意味があります。

ご自身だけでなく、ご家族や大切な人々のためにも、新型コロナウイルスをきっかけに、終活に取り組んでみてはいかがでしょうか?